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アレルギーについて

アレルギー反応とは

ヒトの体には、自分の体と違うもの、例えば細菌・ウイルス・食物・ダニ・花粉などが体の中に入ってくるとこれを異物として認識し、攻撃して排除する仕組み「免疫」があります。
アレルギー反応も免疫反応の一部ですが、異物に対して反応する際に自分の体を傷つけてしまう場合をアレルギー反応と呼んでいます。

現在では国民の3人に1人が何らかのアレルギーを持っているといわれています。

今から50年前には日本では「アレルギー」は、ほとんどなかったそうです。
現在、欧米や日本などの先進国では大きな問題となっており、工業化・文明化と「アレルギー」は密接に関係があるようです。

食物アレルギーとは
「食物アレルギー」とは、本来無害なはずの食べ物に対して「免疫」が過敏に反応して引き起こされるアレルギー反応です。
原因物質を食べることで、腸から吸収されたアレルゲンが血液によって全身に運ばれ、体内の様々な部位で症状が現れます。

また、「食べる」だけでなく、原因物質を触ったり、吸い込んだり、注射などで体内に入ってしまうことで、食物アレルギーを引き起こす場合もあります。

食物アレルギーは、1歳未満の乳児でもっとも多く発症し、小児期に年齢とともに寛解していくケースがほとんどですが、小児から成人まで幅広く認められています。

食物アレルギーの原因物質

アレルギー症状の原因となる食物は、食物アレルゲンと呼ばれ、ほとんどは食物中のたんぱく質です。

アレルギーの原因物質の中でも、卵、乳、小麦は“3大アレルゲン”と呼ばれ、全体の6割以上を占めています。(図:原因物質)

食物アレルギーの原因食物の割合グラフ

また、原因食物は、0歳では鶏卵、牛乳、小麦の順で多く、3品目で全体の9割を占めます。
1歳以降、鶏卵と牛乳の頻度は急速に漸減し、学童期では甲殻類、果物類、そば、魚類、ピーナッツなどの原因に変わっていくという特徴もあります。

様々な食品にアレルギーが認められるようになってきたのが最近の特徴で、果物・野菜・芋類などによる食物アレルギーの報告もされています。

食物アレルギーの症状

皮膚・粘膜症状
・目:充血、目のまわりのかゆみ
・口腔:口腔、唇、舌の違和感や腫れ
・皮膚:皮膚のかゆみ、じんましん、むくみ、赤み、湿疹
消化器症状
下痢、気持ちが悪い、吐き気、嘔吐、血便
呼吸器症状
くしゃみ、鼻づまり、鼻水、せき、呼吸困難、ぜーぜー(喘鳴)、犬が吠えるような甲高いせき、のどが締め付けられる感じ
神経症状
元気がない、ぐったり、意識が朦朧とする、尿や便をもらす
循環器症状
脈が早い・ふれにくい・乱れる
手足が冷たい、唇や脈が青白い、血圧低下

アナフィラキシーとは
原因物質を食べた後に、体内の複数の臓器に強い症状が現れる場合を「アナフィラキシー」といいます。

さらに、アナフィラキシーの中でも、血圧が下がったり、意識障害を伴う場合を「アナフィラキシーショック」といいます。


食べたくても食べられない方に。

スイーツを囲む子供たちの笑顔写真

ほとんどのスイーツは、卵・牛乳・小麦粉を使って作られていて、食物アレルギーを持つ方は、食べたくても食べたくても食べられない…という場合が多いです。
それに、例えば卵を使わないお菓子は、コクや旨味がなかったり、生地がボソボソしていたり、ふわふわ感が足りなかったりして、残念ながらあまり美味しくないというイメージが出回ってしまっています。

食物アレルギーを持っていても、スイーツの美味しさを安心して楽しんでいただきたい。
それが、(non)の願いです。


出典
https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/dl/jouhou01-08.pdf
https://allergyportal.jp/knowledge/%e9%a3%9f%e7%89%a9%e3%82%a2%e3%83%ac%e3%83%ab%e3%82%ae%e3%83%bc/
https://www.jsa-pr.jp/html/knowledge.html